ルーツ
2006年 11月 06日
栃木県日光市足尾町。
かつては銅山でその名を馳せ、そして栄えた。
鉱毒事件とともに銅山は閉鎖。
労働者は消え、高度経済成長とともに人口は減少。
過疎化。
今は山間の寂れた田舎町と化している。
それが僕のルーツだ。
祖父母が住み、父の生家である。
その祖父母が先日入院した。
80を越えた二人の身体や脳が悲鳴をあげ始めたのだ。
この場で詳しく書くのはどうかと思うが、そういうことなのだ。
いずれ訪れるであろうその日に再び書くことにする。
今日はお見舞いにももちろん行ったのだが、最大の目的は父の生家の大掃除的荷物運びだ。
何度も訪れたはずのその家はしんと静まりかえり、主人の帰りを待っているかのような静寂。
それは他人の侵入を拒むかのようだった。
叔母と二人で足を踏み入れ、電気のスイッチに手を伸ばすが、つかない。
雨戸が閉め切られ、中は暗く、明かりが灯されないのはストレスだった。
それがまた僕らの出入りを拒むようで何だか嫌な気分になった。
数分してブレーカーが落ちているのではないかという疑念を叔母と二人で抱き、案の定、そうだった。
近所の人の話では昨日強い雷に晒され、町一帯で停電騒ぎがあったようだ。
足尾は雷の名所としても知られている。
山の上にあるので、夏は天候不順な事がよくある。
しかしこの時期までまだ残っているとは。
かつては盆や正月に親戚一同が介し、いとこが集まり、子供の声で溢れていた。
今その声はない。
僕のルーツは静かな静かな山間の町だ。
足尾についてはまた後日紹介の続きを書こうと思う。
写真は父の生家の真向かいにある銅の精錬所、そして祖父と僕である。
かつては銅山でその名を馳せ、そして栄えた。
鉱毒事件とともに銅山は閉鎖。
労働者は消え、高度経済成長とともに人口は減少。
過疎化。
今は山間の寂れた田舎町と化している。
それが僕のルーツだ。
祖父母が住み、父の生家である。
その祖父母が先日入院した。
80を越えた二人の身体や脳が悲鳴をあげ始めたのだ。
この場で詳しく書くのはどうかと思うが、そういうことなのだ。
いずれ訪れるであろうその日に再び書くことにする。
今日はお見舞いにももちろん行ったのだが、最大の目的は父の生家の大掃除的荷物運びだ。
何度も訪れたはずのその家はしんと静まりかえり、主人の帰りを待っているかのような静寂。
それは他人の侵入を拒むかのようだった。
叔母と二人で足を踏み入れ、電気のスイッチに手を伸ばすが、つかない。
雨戸が閉め切られ、中は暗く、明かりが灯されないのはストレスだった。
それがまた僕らの出入りを拒むようで何だか嫌な気分になった。
数分してブレーカーが落ちているのではないかという疑念を叔母と二人で抱き、案の定、そうだった。
近所の人の話では昨日強い雷に晒され、町一帯で停電騒ぎがあったようだ。
足尾は雷の名所としても知られている。
山の上にあるので、夏は天候不順な事がよくある。
しかしこの時期までまだ残っているとは。
かつては盆や正月に親戚一同が介し、いとこが集まり、子供の声で溢れていた。
今その声はない。
僕のルーツは静かな静かな山間の町だ。
足尾についてはまた後日紹介の続きを書こうと思う。
写真は父の生家の真向かいにある銅の精錬所、そして祖父と僕である。
by sin1_s
| 2006-11-06 02:59
| Hitorigoto