祥野獣一の日々の記録


by show_no_11
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まさかの

先日、電車に乗車した時のこと。

目的地まで結構な時間を過ごすことになる。

運良く端の席に座ることが出来た。

数駅進むと隣に中年のサラリーマン男性が座った。

その日は暑かった。

彼はいくらかの距離を歩き電車に乗り込んだのだろう。

汗をかき、熱気をまとっていた。

隣席の私のところまで伝わる熱気。

彼は扇子を取り出し仰ぎ始めた。

右隣に座った彼はおそらく右利きなので右手で仰いでいる。

つまり、彼の仰ぐ扇子は彼からみて左隣の私にも風を運ぶことになる。

たいていの場合、その風は心地良いものだったりする。

他人の仰ぐ風の恩恵を受けるはずだから。

しかし、その時は違った。

彼の仰ぐ風からもたらされるのは心地の良い風などという生やさしいものではなかった。

風と共に明らかにそして確実にやって来る。




悪臭。




堪え難い、悪臭。




仕事で歩き回り、得意先に頭を下げ、上司にどやされ、部下に煙たがられ、女子社員から蔑まされ、一日を過ごした彼の勲章。



悪臭。



堪え難い、悪臭。



もうね、マジでヤバかった。
電車降りようかと思ったね。
ずーっと仰いでるから、ずーっとこっちに風が来るわけ。
窒息死。



二駅を過ぎると彼は降りて行った。

舞い戻る平穏。
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by sin1_s | 2012-08-04 07:19 | Hitorigoto