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祥野獣一の日々の記録


by show_no_11
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2008年11月27日の日記。

最近、職場で眼鏡の話をした。
そこで巣鴨にある「眼鏡工房 久保田」を勧めた。
以前mixiに載せた記事だが、広く皆さんに知っていただきたくblogにも載せる次第である。
もう1年半も前になるのかと驚いた。
以下の文章は2年前2008年に書かれたものである。


新しい眼鏡を購入した。
LABYRINTH by 影郎ワークス「POISON IV」



僕は眼が悪い。
近眼だ。

だから普段から眼鏡をかけている。

割とそのブランドにもこだわりがある。



8年位前に某雑誌で999.9(フォーナインズ)というブランドを知り、これまでに2本購入した。
この999.9の眼鏡は実に掛け心地が良い。


デザインもレトロな感覚のものから洗練されたスタイリッシュなものまで多岐に渡る。

フレームに頭を締め付けられることもなく、その軽さと研究された工学ゆえに鼻からずり落ちることもほぼ無い。

眼鏡を掛ける側の立場でよく研究されたメガネofメガネだと僕は思っている。


僕が日々かけているあのサングラス(度入り)はその999.9のものだ。

最近は眼鏡もファッションの一部として扱われるようになり、少しお洒落な眼鏡が安価で手に入れられるようになった。

僕もそういった類の眼鏡を何本か購入したが、やはり999.9の掛け心地に勝るものはなく、気がつくと量販店の眼鏡は部屋で埃を被っているのである。


そんな999.9のサングラスも購入からもう5年ぐらいになる。
デザインも掛け心地も申し分ないので壊れなければ半永久的に使い続けたい逸品だ。



さて本題(笑)

巣鴨地蔵通り商店街の中程に都電荒川線の駅「庚申塚」がある。
僕の地元大塚からも程近く、通学した中学校もその付近だ。
そんな下町の人情溢れる商店街にその店はある。


「眼鏡工房 久保田」


白を基調とした壁に木目調のウッドカラーの棚。
ところ狭しと並ぶ色とりどりの眼鏡とサングラス。
ここがおばあちゃん達の原宿とは到底思えない。
代官山か?青山か?と感じてしまうほど、店内は洗練されたモダンなたたずまいだ。


その場所には以前「久保田時計店」という名の時計・眼鏡・貴金属を扱う店があった。

小学生の時分に僕は流行りのファミコンでTVゲームにはまり、中学に上がる頃にはおそらくその影響により、視力が低下した。

教室の後ろからでは黒板の字が読みづらくなったので眼鏡を余儀なくされた。
中学に上がりたての僕はクラスで仲良くなった友達に眼鏡屋の息子がいたので、彼の店で眼鏡を作ることにした。
それが「久保田時計店」である。
当時はいわゆる商店街にありそうなごく普通の時計兼眼鏡店だった。

彼の父に視力を検査してもらい、チタン製で銀縁の丈夫な眼鏡を誂えてもらった。
それはお世辞にもお洒落と言える代物ではなく、中学生が掛けるのに耐える丈夫な眼鏡だった。
視力検査の際に「綺麗な近眼だねぇ」と彼の父に言われたのが当時非常に印象的だった。
つまり乱視がほとんど無いということだそうだ。


あれから20年の歳月が流れた。
当時友人だった彼は勉学と武者修行により立派な眼鏡屋の主人になっていた。
札幌での生活に終止符をうち、巣鴨に戻り実家を継いだのである。


mixiを通じて親交を再開し、先日はJACROW#11「紅き野良犬」にご来場いただいた。
お返しとばかりに今度は僕が彼の店に赴いたのだ。

「眼鏡工房 久保田」は小売り店ゆえ様々なブランドの眼鏡を扱っている。

20年ぶりに入る店内は一変していて、ずらりと並ぶ眼鏡はお洒落なものばかり。

彼がこだわって取引を始めたブランドなのだと思う。

場所柄そのコンセプトと合わないと一度は断られたブランドもあるそうだ。
しかし、彼のこだわりと熱意によって今はそのブランドが店内の一角を陣取っている。


店を訪れる際、ある程度眼鏡を新調する気はあったが、特にそれには触れず、次々とフレームを試着した。

たくさんのフレームの中で彼は的確に僕に似合うフレームをチョイスしてくれた。

彼は商売上手だ(笑)

僕はほぼ迷う事なく、彼が似合うと言ってくれたうちの一本のフレームを手に取り購入を決断した。

店の奥で視力をはかってもらった。
二代に渡って視力検査をしてもらうのは何とも不思議な感覚だ。
どうやら今でも僕は「綺麗な近眼」らしい(笑)

その後、レンズ選定等の眼鏡購入の際の説明を聞き、受け渡しの日取りを決め、少し懐かしい話をしてその日は店を後にした。


そして今日がその受け渡し日だったので、再び店を訪れた。
購入した眼鏡を再び装着した僕に彼は「やっぱりおまえそれ似合うな」と言ってくれた。



視力が良くなることは今後まず有り得ない。
巷では視力回復のレーシック手術なるものが流行りのようだが、僕は眼鏡にこだわりたい。

良い眼鏡を掛けるとそれだけでテンションが変わるものだ。
気に入って買うのだからそれはなおさらだ。

本当に良い眼鏡はやはり安いものではない。
それは時計や貴金属と同じだと思う。
しかしだからこそ真剣に選び、一生大事にしたいと思うのだ。


そんな眼鏡に出会える「眼鏡工房 久保田」
皆さんも一度行ってみてはいかがだろうか?
優しい店主があなたの眼鏡を真剣に選んでくれるに違いない。


「眼鏡工房 久保田」ブログ
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by sin1_s | 2010-05-31 19:21 | Hitorigoto